ここでは、インプラント治療の保険と保険適用の範囲について紹介しています。
現在インプラント治療については「自由(自費)診療」となっており、基本的に保険は保険適用外となっています。そのため、治療にかかる費用はすべて患者の負担となるので、その治療費はどうしても高額となってしまうのです。では、どうしてインプラント治療の保険は保険適用外なのでしょうか?
保険診療とは、全ての国民が生きていくために必要な医療を受けられるように第二次世界大戦後に定められた保険制度です。日本では国民全員が国民健康保険や社会保険など、何らかの医療保険に加入しています。保険適用内の医療費が発生した場合、その大部分をこうした公的医療機関が負担をし、患者は治療費の一部を負担すれば良いだけとなっています。
この「保険診療」は、国の財政上、限られた材料でしか治療をおこなう事が適用されておらず、最低限の治療のみ保険に含まれるという形になっています。ですので、最新医療であるインプラント治療は、保険適用である入れ歯やブリッジと比べ、より審美性や使用感に優れた医療になるためコストも高く、命にかかわる治療でもないため保険適用外とされているのです。今後に関しても、「国の医療費が、財政に負担をかけている」と言われている現状を考えると、インプラント治療が保険適用範囲に加わることは難しいと言えます。
○手術によるコスト…インプラントの埋入手術を安全におこなうには、手術環境を整える・最新設備の導入などにコストがかかります
○上部構造(人工歯冠)のコスト…人工歯根であるインプラント本体にかぶせる、いわゆる私たちが普段「歯」と呼んでいる部分です。患者一人一人の状態に合う仕上がりにするため、精密に作られるためコストがかかります
インプラントの治療費は確かに保険適用外という事で、高額となってしまい、私たちの負担も大きいのですが、実はそう悪い事ばかりではありません。保険診療のように限られた材料の中で治療をおこなうわけではありませんので、より高品質で安全性の高い材料を使用し、天然の歯と比べても違和感のない仕上がりを手に入れることができるのです。それに、インプラント治療は日々進化を遂げていっている治療法ですので、より改善された最新の技術をいち早く患者へ提供できるというのも、自由診療であるが故のメリットといえるかもしれません。
その他にも、国で定められた料金というのが適用されないとのことで、費用の設定は各クリニックに任せられています。ですので、クリニック独自のコストパフォーマンスを提供できるというのもまた、自由診療の良い面かもしれません。公的には保険適用外のインプラント治療ですが、事故などで欠損した歯の治療などといった場合、加入している民間の保険会社の支払い対象となる可能性がありますので、そういった点もチェックしておくとよいでしょう。